



PLATANUSは「音楽そのものに忠実であること」をブランドポリシーに製造を行っている、フォノカートリッジデザイナー助廣哲也によるオリジナルブランドです。
オーディオ機器において、ハイファイ——High Fidelity とは音源の信号に忠実な再生を意味します。しかしレコード再生では、音溝を正しくトレースしさえすれば良い音がするかというと、必ずしもそうとは限りません。まるで楽器のように、部品の材質やネジの締め方などさまざまな要因が再生音に影響を及ぼすため、フォノカートリッジの設計にはそれらをどう活かすかが問われます。
PLATANUSは、音楽のパッションに対してハイファイでありたいと考えます。レコードに込められたエネルギーをただ音の情報として羅列するのではなく、リアルな質感を持つ生きた音楽として引き出すような製品を、自らの手で一つずつ作り上げています。
1979年 東京生まれ。
幼少の頃より機械の仕組みや音にまつわることに興味を持ち、楽器作りやフィールドレコーディングに夢中な少年時代を過ごす。中学在学時にバンド活動を始めると、関心の幅は音だけでなく音楽にまで広がる。高専で電気工学を学んだのち、2002年よりハイエンドオーディオ機器の受託製造会社に勤務。トーンアームやフォノカートリッジの設計製造に携わる。2012年に独立し、PLATANUSを設立。
躍動感のある中低域、伸びやかな高域。
バランス良く音楽的な再生を、
2.0Sの開発で得られた知見を基に実現しました。
3.5Sのアルミニウム合金製削り出し一体型ボディーは内部の切削量を必要最小限にとどめ、さらにブラス製スタビライザーを圧入することで十分な剛性を確保しました。また2.0Sと同様PLATANUS独自の高剛性磁気回路を搭載、ボロン製カンチレバーとラインコンタクトスタイラスを採用し力強く明瞭で精緻な再生を可能にしています。
重低音域から高域までつながりがよく、繊細で密度感のある再生能力。生々しく躍動する音や自然な音色、演奏家の感情までもが素直に感じられ、今まで何度となく聴いたレコードがより豊かに美しく音楽を奏でてくれるはずです。
2.0Sの開発では、レコードに刻まれた音声波形の伝達を担うカンチレバーなどが取り付けられる磁気回路の、構造としての音響特性に着目しました。針先から発電コイルに至るまでの振動エネルギーが損なわれることのないよう、通常は複数の部品で構成される磁気回路を大きな純鉄の塊から精密加工で削り出して一体化し、剛性を高めました。また磁気回路のほか、それを支えるベースプレートなどの材質や形状、針先の選定に至るまで幾度となく試作と試聴を繰り返し、約3年半の歳月を経て完成しました。
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